2014年 10月 09日
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タイトルは旧作です。
秋の海といえばトワエモア。
といってわかってくれるのは何歳ぐらいまでかしらん。
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柳本々々さんのあとがき全集。で
ビルがく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ をとりあげていただきました。
柳本さん、いつもほんとうにありがとうございます。
記事の中で「川柳でありながらも川柳にはなりきれず、短歌を志向しながらも短歌にもなりきれない〈はざま〉にうつろいつづける〈ことば〉としかいえないようななにかがあらわれてきます。」と、考察されていますが、このような視点で読んでいただいたのは、わたしが記憶する限り初めてではないかと思います。
記事に引用されていた、中良子編『災害の物語学』探して読んでみなければと思いました。災害の機会詠を書くことのむつかしさについて、ずっと考えていました。3.11のとき、わたしは「出来事の過剰」に押し流されて結局一句も書けなかった。書かなかったのではなく、書けなかった。書く/書かない、どちらを選ぶにせよ自覚的でありたいものです。
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今月の「東海柳壇」。
コメントを書いたのは以下の5句。
段違い平行棒のような日々 西山和子
泡立ったままで閉店いたします 青砥和子
秋茄子の紺きっぱりと水はじく 中村まどか
障子貼る今日のわたしは印象派 安井紀代子
消しゴムがあるから何故か気が緩む 金沢市兵衛
「段違い平行棒」「泡立ったまま」「印象派」
喩の新鮮さが際立った作品が多くて楽しかったです。
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その3です。
『やねうら #34』 <ダム湖には水がある>上井とまと × なかはられいこ(川柳作家)
by nakahara-r
| 2014-10-09 23:55
| 川柳