<   2015年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧

125回目のねじをまく

きのうのねじまき句会は出句者16名、うち欠席投句4名、当日出席12名でした。
現在、欠席選句ちゅう。
ここのところ、じょじょに参加者が増えていて、ありがたいやら、おそろしいやら。

で、発熱しました。
ならばおとなしく寝てろよ、とは思います。
時間があるとキーボードに向かってしまうのは、サガですね (´;ω;`)ウゥゥ

ついでなので(なんの?)最近のねじまき事情についてお話します。
長いことわたしが司会をやってたんですけど、すこし前から司会は交代制でやろうということになったので、きのうのお当番は丸山進さんでした。
司会してると、「まんべんなく」とか「公平」とかいったせこい料簡に乗っ取られ、なんか自分の言いたいことをセーブしてしまうきらいがあって、フラストレーションがたまります。あれでか?というツッコミは受け付けません。
おかげさまで、すごい楽になりました。
目配りや気配りや時間配分や、そういった体質に合わないものとおさらば出来てじつに爽快。

というわけで、意見きかれるとえんりょなく暴走します。
ウチの句会にはクール二村という氷の女王の俳人(ただし笑顔はあどけない)と、あっきーという腑分け名人の歌人(ただしあくまでも上品)がいて、ちょっと安易だったかな、とか、推敲が足りなかったかなと思う句は、ほとんど例外なく指摘されます。それは意見を言うほうにも当然はねかえってくるわけで、ズタボロにしたりされたりです。結果、参加者はタフにならざるをえません。
それなのにふしぎなことに句会のあいだじゅう、笑いは絶えないんですけどね。

今回で125回目になる句会。
さいしょのころは参加者3名とか4名とか、そんなもんでした。
「句会は3人いれば成り立つ」と言い切るおぎーと、パンチ打ち込んでも打ち込んでも倒れないタフな丸山さんのおかげで、ここまで続けられたんだと思っています。ありがたいと思ってます。

ねじまきは結社ではなく、グループでもなく、ただの場です。
次回、おなじ顔ぶれが集まるとは限らない。
出席しなければならない義務も義理もありません。
一期一会の、ただの句会。
そこをかんちがいしないように、甘えず寄りかからず、いつ切れるかわからない糸のようにかんじていたいなと思います。

熱、あるな、やっぱり。

by nakahara-r | 2015-10-19 10:35 | 川柳

きりん・キリン・麒麟と変換されてゆくこわかったねとささやきながら

タイトルは以前につくった短歌。
ときどき、ほんとうにときどきだけど、むしょうに短歌が書きたくなるときがあります。
なんなんでしょうね。



「おかじょうき」9月号

誌上句会0番線の題は「垂」
八上桐子さんと角田古錘さんの共選は、選者の川柳観が顕著にあらわれているようにみえておもしろかったです。
ぜんぜんかぶってないところが信頼できますしね。
それにしても、ねじまきメンバー大活躍でした。

垂れるイコールかわいいねの法則  吉田吹喜

この句、おもしろいと思いました。
たしかに垂れパンダも垂れ目メイクも、その法則にしたがってますよね。
で、そういうことを書こうとすると「垂れるイコールかわいいの法則」となるとおもうんです。
それだとあんまりおもしろいとは思わないんですが、「ね」ってなんじゃ。と、笑ってしまいました。
「かわいいの法則」と「かわいいねの法則」このニュアンスのちがいって、大きいなあと。ね。

同じ作者にこんな句もありました。
ばあさんって言うな垂れてくるじゃないか 吉田吹喜


あと、雑詠欄より、気になった句

生命線を通るじゅんさい採りの舟 守田啓子
「生命線を通る」までは、短詩系やってるひとならば、たぶんどこかで出会ったことのあるフレーズなんじゃないでしょうか。
ただ、「じゅんさい採りの舟」は新鮮でした。
しかもニュースの映像でみたことあるんですが、すごくゆっくり進むんですよね、水面を揺らさないように。
ぬるっとしたゼリー状の被膜に覆われたじゅんさいの感触をてのひらに感じました。

トイレあけるとがぜん犀でした 柳本々々
父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し/寺山修司
を思い出しました。
川柳ではトイレ、俳句では書斎に犀が発生します。
だけど柳本さんの句の手柄はそこじゃなくて「がぜん」だと思います。
「がぜん犀」って。
もうこれはほかのなにものでもなく、実際の犀よりも圧倒的に犀なわけです。
わたし、いま、実際の犀、と書きましたが、ではわたしは実際の犀のなにを知っているのか、
という疑問がもくもくと沸いてきます。自分が犀と信じているもの、自明と思い込んでいるもの、そのすべて。
深読みかもしれませんが、深読みをうながす作品をまえに、深読みしないですませる自信がわたしにはありません。

弟は一直線を肩に掛け  田久保亜蘭
うちの弟もそうです。
テキトーな生き方をしてる姉をもった弟の宿命ですな。
いや、田久保さんがそうであるとはいってませんのです。
むかしのテレビドラマに「柔道一直線」っていうのがありまして、あの主人公を思い出してしまいました。

ストッキングかぶるとみんな父親似 月波与生
もうね、月波さんのセンスには脱帽です。
いや、だって、ストッキングかぶるって、広くみんなに体験できることじゃないですよね。
反面、ストッキングかぶった顔ってみんな同じような顔になることも事実。
体験者でなくてもみんな等しく目が釣りあがり、口が横に伸び、ヘン顔になります。
で、この父親なんですが、特定のひとなんでしょうか、それとも「みんな」それぞれの父親なんでしょうか。
わたしは特定のひと、すなわち、<わたし>の父親、と読みました。


まだご紹介したい柳誌やら句集やらあるのですが、きょうは電池切れ。
あしたはねじまき句会です。

おー。←ちからよわき気合い

by nakahara-r | 2015-10-17 21:56 | 川柳

クッションと秋を同時に蹴っ飛ばす

サッカーみていて思いました。

わたしはむかしから岡崎慎司の大ファンなんですが、
どこがというと、なにがなんでも点とっちゃるぞ!
どんなにカッコ悪い、泥臭い、美しくはないゴールでも、一点は一点じゃ!
そのために90分、ピッチを走り回るんじゃい!
みたいな(ちなみに岡崎はそんなことゆってない)ところ。

野球でもサッカーでもそうなんだけど、アスリートのストイックさって、
ナルシズムと表裏一体みたいなところがあるように思うんですけど、違いますかね。
たとえば、本田にしろ、香川にしろ、華麗なドリブルとか、美しい軌道を描くパスとかが似合う選手です。
だけど、岡崎はちがう。
何度でも(ボールが)ここに来ると信じてゴールに駆け込む。
シュミレーションとられてもしかたないようなやり方で、相手のファールを誘う。
もうね、相手からしたらめっちゃヤなやつです。

で、きょう。
100分の8くらいの確率にかけたオーバーヘッド、見せてくれました。
おかざきのプレーを見てるとときどき泣きそうになるんです、そのひたむきさに。
d0162614_01122337.jpg
わたしは岡崎のような川柳書きになりたいのです。
どろくさくて、かっこわるくて、ひたむきな。
成功率が100分の8であろうとも、ここ、というときにオーバーヘッドキックしたりして。

んで、テヘっと笑うんだ。

ああ、でもワントップはつらいかも。

しかし、きょうのディフェンスはなんでしょう。
先日のシリア戦につづいて、ゴートクもマヤもダメダメですやん。

ウッチー、戻ってきてー ( ノД`)シクシク…


by nakahara-r | 2015-10-14 01:46 | ただの日記

きんもくせいめいおうせいと目を開く

タイトルは旧作。

秋ですね。

3キロも太ったよ。
たぶん、お腹回りです。
かがむとくるしいってのは、もう、だめかね。

これからどんどんおいしいものが溢れるちまた。
どうしよう。


東奥文芸叢書 角田古錘句集』より
わたしの好きな10句(掲載順)+1です。

ともだちになろう小銭が少しある
神様も片手は少し汚れてる
みんな生きてるものすごい音たてて
炬燵の上の蜜柑一つが絶縁体
蕎麦つるり詫びたい人はみな芒
生きるため時々齧るポリバケツ
絶叫をするには人が多すぎる
変身をするぞするぞと飯を食う
落武者の顔で味わう海苔茶漬け
こんなにも捨てる物あるお葬式

こうして並べると食べ物の句が多いんですが、それはわたしがくいしんぼだからってこともあります。
でもそれだけじゃなくて、実際、多いんですよ。
しかも、古錘さんの場合、食材そのものより、食べるという行為に特化してるような気がします。
ものすごい音たてて、落武者の顔で、海苔茶漬けをかきこむひと。
変身するぞするぞと、つぶやきながら。
こ、こわい。

何頭の象を食ったか数えてる

で、集中いちばん好きというか、目が離せなかったのがこの句。
象だよ、象。しかも複数。
なんというか、壮絶、ですよね。
他にも「象」の句があちこちにあるんですが、象がなにをあらわすのか、考えるとこわいです。
なんだか、うちのめされそうで。

食べることの壮絶さ、みたいなところ、開高 健の『最後の晩餐』を思い出しました。
「腹のことを考えない人は頭のことも考えない」S・ジョンソン


いいおてんきだねえ。
写真とろうか。

ち。またかい。モデル代高いぜよ。
あとで、海苔、な。
(海苔、だいすきなんですが、ネコ的にそれはどうなのか?)

d0162614_13394009.jpg

にゃー、かいぬし。
写真とるなら、このへんのごみ、まずいんじゃね。
(と、しっぽでお掃除ちゅう)
d0162614_13401426.jpg

わ。なんか、わらわらしとる。なんかゆうとる。
(こどもの集団通過中)
d0162614_13403505.jpg
じー。
絵的にはきれいなんですけどね。
じばらくガン見(笑)
d0162614_13405441.jpg






by nakahara-r | 2015-10-04 13:59 | 川柳