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雪が降る

待ち受けを開く遠くで雪が降る/ながたまみ

ねえ、きみを雪がつつんだその夜に国境を鯱はこえただろうか/正岡豊『四月の魚』


と並べるとまるで相聞のようにみえる。
ながたまみの句は、2月のねじまき句会提出句。

ふいにどこか遠くの町並みやそこに暮らすひと(未知であれ既知であれ)が脳裏をよぎることがある。
日常のなにげないひとコマにふっと滑り込む、不意打ちの懐かしさのようなもの。
ケータイの待受画像が像を結ぶまでのほんのいっとき、
ひとひらの雪のように記憶のどこかからこぼれてくる映像は、
だれもがどこかのだれかと時空を超えてつながっているような気にさせてくれる。
by nakahara-r | 2013-03-23 06:54 | 川柳

おとうとは結露するため立ち上がる

タイトルは2月句会の雑詠に出したもの。

というわけで、ねじまき句会の日でした。

はじめましてのひとがひとり。
妹尾凛さんが神戸から八上桐子さんと参加してくださった。
なんだか初対面という気がしなくて、
いきなり「りんちゃん」などと呼んでしまう。
うう。

まあ、それはさておき、
米山明日歌さんも静岡から参加してくださっている。
そんな遠くから来てくださるメンバーの時間と労力とお金に見合う、なにものかを、ちゃんとお持ち帰りいただけているのだろうかと思うと、いささかこころもとない。
そんなわたしの個人的なこころもとなさを、出来のいい他のメンバーたちにフォローしてもらっている。

ねじまき句会には、川柳へのあくなき好奇心と愛情と、
そして、季節の和菓子があるのだ。

3月句会の結果は欠席選句が終わりしだい「月刊★ねじまき」のブログにUPしますのでお楽しみに。





おしらせを一件。

ねじまき句会のメンバーである、瀧村小奈生さんが、おかじょうき川柳社の誌上句会「0番線」の選をします。
みなさん、ふるってご投句ください。

題「香」
締切6月30日
投句方法は、郵送、FAX,インターネット、いずれもOK。

詳細はそのうちおかじょうきに掲載されるはず。
by nakahara-r | 2013-03-17 21:12 | 川柳

漢字のはなし


ひらがな率の高い作品を書いたりするくせに
小説は漢字率の高いほうが好き。
なんかひらがなばっかの小説が芥川賞とったみたいだけど、
ちょっと読む気がしない。

さいきんのお気に入りは松井今朝子。
瑞西製にスイッツル、宝露糖にボンボンドリコールなんてルビが振ってあって、ちょっとぞくぞくする。
蠟燭、燐寸、天鵞絨、襯衣、耶蘇、羅紗、骨牌、瓦斯、蝙蝠、玻璃

こういう華麗なる文字の群れを見ると、もはや話のスジはわりとどうでもよくなって、
ただただ漢字の羅列にここちよく酔うことになる。

カタカナで書かれればどこにでもあるフツーのモノたちも、漢字で書かれるとちょっと違った風情を見せる。
表記ってふしぎだ。



閑の字の木には欅を推奨します/なかはられいこ
by nakahara-r | 2013-03-14 00:58 | ただの日記