カテゴリ:川柳( 99 )

弓なりのネパール、そしてひなまつり

雨ばっかりだった春が知らないうちに終わって、すでに初夏ですね。
町が緑に満ちてます。

では、手元の川柳誌から。

樹萄らきさんの『2014』は一年分の作品とエッセイの詰まった個人誌。
こうして自分の作品をまとめておくことって、じつはとても大事な作業で、それはだれもが重々わかってはいても、実際はなかなかできないことでもありますね。
べらんめえ口調がらき作品の特徴でもあって、それも魅力的ではありますが、この句、いいなあ。

弓なりになるまで鳴り響くピアノ 樹萄らき

「弓なり」になっているのはピアノだと思って読みました。
ピアノは音を出すのがおしごと。「弓なり」にはギリギリ感というか、一途な懸命さが感じられます。
それと同時に多幸感みたいなものもあるような気がして、そういえば桜も弓なりで咲いてるよなーとか思ったのでした。


『おかじょうき』4月号から
会員作品という雑詠から
たくさんの顔が埋められている真昼 土田雅子
いや、だから、こわいんですってば、真昼。
なんかスリラー仕立ての作品ですが、わたしはパンジーとかビオラとかを連想しました。
っていうと、なあんだ、って謎解きみたいになっておもしろくないんだけど、も、ですよ。
同じもの見て、このように書けるか? なんじゃないかなと思います。
もしこれがほんとうにパンジーだったとしたら、アウトプットのしかたに感動します。

国境を越えたら手前味噌になる 鳴海賢治
「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」という、ちょー有名な小説の書き出しがあたまに浮かびました。
「手前味噌」が別の意味をもつ新しい言葉のようにも読めて、じつにたのしい句です。

どうしても連れていってと泣くちくわ まきこ
ちくわ、かわゆし。
「ちくわ」という音のかわいらしさが十全に描かれています。
しかたない、お弁当のおかずにして連れてってやってください。
炒めますか? 揚げますか?

ゼクシィで殴られる けっこう痛い 松木 秀
うんうん、あの雑誌、けっこう分厚いですし。
じゃなくて、いやそれもあるかもだけど。
あの、結婚に特化した雑誌、ずっと気持ち悪いなと思ってました。
で、皮肉ったり馬鹿にしたりするのはけっこう簡単なことで、やってしまいがちなんですが、そういう句には好感がもてない。
でもこの句はちがいます。「けっこう痛い」という本音が軽く自虐めいていて、そこにかわいげのようなものを感じました。

この世から湾をしずかに掬い取る 横澤あや子
わかりません。湾がなにを意味するのか、まったくわからないんだけど、好きな句です。
鍋に浮くアクみたいに「しずかに掬い取る」んですよね、「この世から」。
この世を波立たせないように、細心の注意を払ってなされなければばらない、ある種のふるまいが書かれているのではないかと思います。

うなじより鶴飛び立ってから暮色 小野五郎
スズメやヒヨドリくらいならまあ、うなじから飛び立たせられそうなんですが、一歩譲って、鳩や鶏でも、まあ、いける。
だけど、鶴ですよ、鶴。けっこうでかいよね。
ショッキングな出来事に遭遇したりしたときに、後頭部あたりでバサバサッって音がするような気もします。
ちびまる子ちゃんで言えば、顔に何本か縦線が入って、冷や汗たらーり、みたいな。

チェシャ猫の笑わない種を飼っている 柳本々々
チェシャ猫をチェシャ猫たらしめているのは「笑い」ではないでしょうか。
ならば、笑わないチェシャ猫は、もはやチェシャ猫とは呼べないのでしょうか。
消せるボールペンとか、匂わない納豆とか、属性をゆるがすものはすでにあったりもします。
それでもボールペンと呼ばれ、納豆と呼ばれるわけで。
だから、笑わないからチェシャ猫ではない、とも言えないんですよね、じつは。
おもしろいですね。

題詠「孤」から
骨盤を矯正するか孤立するか 守田啓子
二択なんですね。
骨盤を矯正するか/孤立するか
と読みました。並列できなさそうで、そうでもなさそうなところがおもしろくて。
カッコよく「孤立」を選びとりたいきもちは山々ですが、
最終的に骨盤矯正を選びそうなぐずぐずな自分がいることに気づいてしまいました。
やれやれ。

「路」
T字路の右も左もガラパゴス 月波与生
ガラケーということばがありますが、日本ってけっこうガラパゴスっぽいと思います。
だから、もっと意外性を求める向きには、もしかしたらつきすぎと思われるかもしれない。
でも個人的にはこのくらいの距離感のほうが心地いいんですよね。
不思議なかたちの植物の下をイグアナがのっそり歩いてる風景なんか想像しちゃいました。

「セール」
おぢいさんなんてバナナの叩き売り 奈良一艘 
えと、この「なんて」はなに?
バナナの叩き売りみたいに「おぢいさん」なんて連呼されてるってことでしょうか?
ぜんぜん読めてないんですけど、「ぢ」も含めてめっちゃおもしろいと思いました。

イスラム国の砂漠の中のひなまつり むさし
この句をみた瞬間
ネパールはとても祭りで花むしろ 阿部完市
という大好きな俳句があたまに浮かびました。
そして、そのネパールで大地震がありました。
想像以上にこたえてます、なんか。
ともあれ、俳句の阿部完市はネパールの祭りの雑多な賑わいや華やぎを詠み、
川柳のむさしさんは、まぼろしの雛祭りを、殺伐とした光景、あるいは乾いた精神のなかにそっと置いてみたんですよね。
やさしい川柳だとおもいます。


去年も同じような時期に同じような写真をUPしたような気がしますが、
ことしもライラックが咲いてくれました。
ベランダに出るといいにおいがします。
しあわせ。


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緑色ってほんと多彩だと思います。いろんな緑があって、どれもうつくしい。
そんなことを言えば、赤だって青だって多彩なんですけどね。
新緑の季節はいちばん好きな季節。


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おまけのまりん。
「まりんさん、写しますよ」
「いや、にゃー」
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「えと、写しますけど……」
「すきにすればー」

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「もうちょっと右むいてもらえませんかね」
「……」
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「あの、右なんすけど」
「……、……。」

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で、やっと前向いてくれました。

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by nakahara-r | 2015-04-26 17:13 | 川柳

やさしい川柳

※スキンころころ変えてすみません。
春だからです、が、もうこれで落ち着きますね。

朝日カルチャーの「やさしい川柳」講座2回目。
欠席4名、参加者11名、見学者1名。
宿題の「桜」15句(欠席投句3句)の中から各自いちばん好きな句を選んでもらう。
一句ずつみんなで意見を交わしあう。というとすごくハードルが高そうにきこえるけれど、
実際はうなづいたり、照れたり、困ったりしつつ、笑いの絶えない時間を過ごしました。
質問もばんばん出て、活発な講座になりそうで楽しみです。

なかはらの提出句
いつか会うひとの肩にも桜ちる
 
いままで遠慮してた(だれに?)自句自解も、この場ではやったほうがいいと思うので、します。
初めて川柳をつくった方々が、この2週間、桜のことばっかり考えて退屈しなかったと言ってくださったのが印象的。
「退屈しなかった」うれしいことばです。川柳にかかわると退屈なんてしてるヒマないんですよ、はい。


では、手元の川柳誌から作品紹介。ぼちぼちいきますね。

「水脈」4月号より

空き箱も昔話はもっている  岩渕比呂子
うんうん、空き瓶も空き家も入れ物としての役目を終えたとたんに「空き」という冠をつけられる。
クッキーや白菜や牛乳や人を体内にいっぱい詰めていたころの記憶は、入れ物たちにとって幸せな記憶なのではないかとちょっと思ったり。「もっている」のひらがな表記はあまり意味がないような気もするけど、どうでしょう。

映画館のドアをあけると鳥になる 平井詔子
ブルース・リーになったり健さんになったりして映画館を出てくるひと、いましたねえ。
とはいえ、この句、ヒッチコックでないことはたしか。
飛べそうな気持になるような、そんな映画だったのだろうなと推測します。

スパゲティの端から端までローマなり 大橋百合子
そうです。すべての道はローマへ続くんです。道じゃなくてスパゲティだけど。しかも端から端までで終わっちゃうんだけど。「ローマなり」という大言壮語風なところがおもしろかったです。

天気しだいで伊達巻にもなれる 一戸涼子
一月の体重計のあんぽんたん 一戸涼子
伊達巻! 意表をついてきますねえ。しかも天気しだいって。伊達巻になれるのは、晴れか雨か曇りか雪か、はたまた嵐か。もし晴れの日が伊達巻ならば雨だとかっぱ巻きなんだろうかとか、考えなくていいことまで考えてしまう、深追いしたくなる句ですね。

ゆるキャラになってあなたにつきまとう 浪越靖政
分解をしてから考える あした 浪越靖政
「ゆるキャラ」と「つきまとう」のギャップがめっちゃ、こわいんですけど。ストーカーですよね。しかも「つきまとう」ってぬけぬけと犯行予告してるし。このこわさはすごく今っぽい。



「びわこ」4月号より

今月の表紙は尾﨑なおさんの10句。

元気かと明朝体で聞きに来る 
つぶやいて少しわたしを膨らます
現実と戦っている洗濯機

いいですねえ。すきです。
とくに「つぶやいて」の句。
「膨らます」のキュートさにやられました。
「びわこ」はすてきな作家さんが多くて目が離せません。

以下、それぞれにコメントつけたくなるような、魅力的な句ばかりです。
読んだひとがなにかひとこと言いたくなる句を目指そうと、しみじみと思います。

時間切れですよとクモは巣を張った 山本知佳子
受け皿に溜まる見たことないいとこ 久保田 紺
Aが来ていくらかましになる話 小林勝一
緑色のえんぴつ旅に出ましょうか 高橋かづき
助けてとみんなボタンを押している 川﨑 章
静物になるまで点滅する背中 月波与生
羊羹の真ん中へんは避けている 重森恒雄
そのままでいいんじゃないかなあと水 峯裕見子
たずねるとポキンと折れるのも春か 徳永 政二
向こうからだんだん空になってくる 小梶忠雄


by nakahara-r | 2015-04-16 19:23 | 川柳

いとこでも甘納豆でもなく桜

タイトルは3月句会の雑詠でした。
ここ3日ほど寒いですが、春は確実に近づいてますね。
イベントの告知が目白押し。

川柳スープレックスで、柳本々々さんに「東海柳壇」の作品をとりあげていただきました。
ありがとうございます。
自分がいいなと思った作品をだれかもいいなと思ってくれる、というはすてきにうれしいことですね。
柳本さんの鑑賞でべつの味わい方、というが楽しみがうまれました。

同じ川柳スープレックスメンバーの飯島章友さんが「週刊俳句」412号の記事、
なかはらの作品をとりあげていただきました。
ありがとうございました。

*
では、遅くなりましたが読んだ本たちから。

「あざみ通信」NO.4より

約束が僕を静かな滝にする  大西俊和
いったいどんな約束なのでしょう。
那智とか白糸とか、ナイヤガラとか、さまざまな滝をいったんあたまのなかでミュートにしてみます。
音もなく落ちる大量の水。
なんとなく決意表明みたいなものを感じます。
男子だなーと。
17音しかない詩型で一人称を使用する場合、要、不要の選択は必至だと思っています。
そのてん、この「僕」は必要。

「あざみ通信」にはイベントのお知らせも掲載されています。
天野慶ちゃんと小池さんの対談は楽しそうですね。


「おかじょうき」3月号より

うちの(?)荻原裕幸さんが7月の川柳ステーション2015に出演、という告知が出ました。
ヒールに徹するらしいおぎーをご覧になりたい方はどうぞ。
(ちなみに某所では「背広悪魔」と呼ばれていたおぎーです)

初夏の青森、すてきですよ。
行きたいなあ、行こうかなあー。
7月4日(土)です。


一塁が空いているから象にする 田久保亜蘭
選抜高校野球が始まりました。そろそろプロ野球も開幕します。
タイムリーな作品なんですが、「象」って!
そこは敬遠でしょうがって、思わずツッコんでしまいました。
いやでも、内野手がマウンドに集まって「なあ、象にする?」「うん、一塁空いてるし、な」「わかった、象でいこう、象で」とかいう会話が交わされいるのかもしれず。
みんなグラブで口元隠して話してるでしょう、あれ、怪しいと思ってたんだ、じつは。

ヨブ記からトリコロールを取り戻す 月波与生
さっぱりわかりません。「ヨブ記」っていうのはヨブさんの話、程度の知識しかないわたしです。
たぶん「出エジプト記」のようなスペクタルな話ではなく、じみーな話なのでしょうな。白黒作品みたいな。
あ。だからトリコロール=カラーを取り戻すなのか(違っ)
ま、でも「ヨブ」が「呼ぶ」と重なることから「取り戻す」がごく自然に引っ張られてきたのではないかと思います。
フランスの国旗であれ、床屋のねじり棒のようなポールであれ、音として「トリコロール」と「取り」が重なっているところも読み手が立ち止まる要因なのかもしれません。

蛇になる覚悟はあるか茶素麺 奈良一艘
「ねえよ。」とつぶやいてしまいました、はい。
形状は似てますが、別物です。生き物と食べ物ですし。
とか、素麺の立場に立たされて言訳してしまうという、そんなふしぎなちからのある句です。
それはたぶん、「覚悟はあるか」と壁に追いつめられることの多い人生を送っている、わたしを含めた読み手の総意ではないかと。

壁ドンもできないくせにドラえもん 松木 秀
ですよねー。
壁ドンにはちからづよい手のひらが必須。
あのぐーしかできない手では、無理ですよねー。
「くせにドラえもん」ってところに、万能感あふれるドラえもんの本質(?)が見え隠れしています。
みんなでだまされていてあげてるだけなんだぜ、ドラえもん。
とはいえ、ドラえもんに壁ドンって必要か?
という、ドラえもん愛に満ちた句でもあるのではないかと思います。

両手首包まれる三月の霧に 守田啓子
ああ、もうそれは家事も仕事もなんにもできないですね。
手首から先が霧のなかにあって、目には見えない状況なのか、
もしくは両手首にじっとり冷たい手錠のようなものがある状況なのか。
ほら、どちらにしても作業はむりです。このくそ忙しい年度末に。
本格的に春になれば霧もしぜんに消えるんでしょうけど。3月ってそういう月じゃないでしょうか。

遠くから宗教的なキスをする 柳本々々
家族的と恋人的なキスの区別はできますが、宗教的って。
「ヨブ記」の句をひきずっていたので、旧約聖書的な、厳かで清々しいのを想像してしまいましたが、新興宗教的な、いかがわしい、あやしいかんじのものだって想像できますよね。
遠隔操作だし。いや、遠距離恋愛か。でもキスって近づかなければできないわけで。
地理的なものであれ、心情的なものであれ、「遠くから」というキスをするひととされるひとの距離感が、この句の要ではないでしょうか。
この文中にもいっぱい使いましたけど「○○的」って便利なことばなんですよね。
安易に使ってしまいがちな「的」のあやうさも提示されているのではないかと思います。
確信犯的に(笑)

まあいいじゃないかと笊が打ち寄せる 小野五郎
笊、です、ザル。波じゃなくて。
笊だから救えません。いや、掬えません。
そんなものに「まあいいじゃないか」って言われても。
文句なしにおもしろい句ですね。すきです、はい。
ちなみに、波に「まあいいじゃないか」と言われたとしたら、ムッとくるかもしれません。
だって、まあいいじゃないか、まあいいじゃないかって何度でも押してくるんですよ。
かんじわるー。とくに「まあ」のとこでイラッときませんか。
笊でよかった。

菜箸がセンターライン越えてくる 熊谷冬鼓
鍋、ですかね。
たとえば二人で鍋をつついてて、鍋奉行のひとが菜箸で鍋のなかをいじる。
「あ、そこ、こっちの領土」という線を越えて。一線を越えた菜箸、ですね。
越えたほうは全然気づいてなさげなところがまたなんとも。
こうゆう句って「菜箸」が喩なのか、「センターライン」が喩なのか、まず考えるんですけど、作り手としてわたしは「センターライン」が喩という解釈を採りました。
「菜箸」が喩でも、それはまたシュールな図になっておもしろいんですけどね。


おまけ。
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ことしも大量にとってきました。
つくしはきんぴら、がうちの定番。
サラダ油に、香りづけのごま油で炒めて、砂糖と醤油とお酒で味つけしておわり。
白いごはんにあいます。
大きめのタッパーふたつぶんできました。


by nakahara-r | 2015-03-25 23:37 | 川柳

笹田かなえ句集『お味はいかが?』

笹田かなえ句集『お味はいかが?』が届きました。
いかが? と訊かれて答えないわけにはいかないので、
さっそくお味見させていただいたのでした。
チェックした句はもっといっぱいあるのですが、とりあえず10句挙げます。

不器用でのん気できれい薬指

のみこんでしまえば青くなる夜景

小石でも踏んだみたいな空の青

ものすごい緑のままで枯れていく

飛べるかもしれない秋の扇風機

適当にって言われた雨の匂いがした

どこからか螺子を巻く音屋敷町

正体をあらわすときの水の音

ここからは摺師の仕事青葉闇

ほとんどが降りてしまった汽車に乗る


第一句集のタイトルは『水になる』でした。
あれから20年。
上の10句はちがいますが、やっぱりかなえさんは総体的に水っぽい(笑)
でもいくら水っぽくても情念系にいかないで踏みとどまることができるのは、
底流に清潔感があるからではないかと思うのです。
あと、突き詰めすぎない、あっけらかんとしたテキトーなとことか。
ともだち目線でいえば、天然なんじゃないかと思います。
いままで面と向かって言ったことはありませんが。

笹田かなえの人的魅力は、たとえばこんな句にあって

ともだちのともだちが東電にいる

正義だとか、悪だとか、この世界は二元論ではけして語れない事象で溢れています。
だからわたしは一見正しそうな、通り一遍の(ようにみえる)批判は信じませんし、評価しません。
掲句のように右往左往している作品こそ、評価に値するのではないかと思うのです。

青森からの帰り、八戸で新幹線を降りると彼女は発車するまでホームから動かず、
ずっとにこにこしながら手を振り続けるのです。
いつも。
もうだれも残っていないホームの端っこで。
大きな荷物かかえたままで。
もういいよ、はやく行って。
とジェスチャーで(なにせ窓越しなので)伝えても、ずっといる。

たぶん、わたしが視界から消えるまで。
なんか、じーんときちゃうんですよ、それを思い出すたびに。


by nakahara-r | 2015-03-17 22:06 | 川柳

朝日カルチャー 川柳教室

更新できない日が続いています。
もうすこししたら、いただきものなど、順次UPしていくつもりです。

きょうはねじまき句会でした。
出席者13名、投句者15名。
すこしづつですが、合評の内容は濃くなっているように思います。
全員で成長していけたらいいな、と優等生発言してみました。

お知らせが一件。

4月から名古屋の朝日カルチャーセンターで講師をすることになりました。
「やさしい川柳」初心者、中級者(という言い方でいいのかしらん)向けの川柳教室です。
いちおう講師って肩書きなんですが、指導などできるキャラではないので、
やっぱりここでも、あと半歩だけ高みを目指そうよ、
みたいな場になればいいなと思います。
句会とはまた違った方法でアプローチしてゆきたいと思っています。


ご参加お待ちしています。
日程や受講料など、詳細は朝日カルチャーまで。




おまけ。
飯食うねこ。
ちょっと太りましたね、まりんさん。

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by nakahara-r | 2015-03-15 22:37 | 川柳

びわこ、おかじょうき

うかうかしているうちに3月になってしまいました。
いただいていた本たちから。

「びわこ」2015,02より

ええ話ないのか数の子をつまむ 畑山美幸
お正月の一場面でしょうか。
方言であることが臨場感をあたえているのではないでしょうか。
言ってるひとと聞いてるひと、そしてその周りの人々。
人物の輪郭がぼんやりと浮かびます。

多すぎたお釣りのように抱かれる 北村幸子
「多すぎたお釣り」って絶妙な形容ですよね。
抱いている人と抱かれている人の間には歴然とした温度差があって、
もそれは抱かれている人だけが認識している。
多すぎたお釣りを返すのは、手放しでは浸りきれないほう。

取り出したとたんに甘くなる昔 久保田紺
共感度のたかい句だと思います。
記憶って取り出すたびに少しずつ脳内で上書きされていくんですよね。
それも「そうであればよかった」的な方向に。
取り出された「とたんに」甘くなることが決定しているんです。

開脚のままで失礼いたします 峯裕見子
状況を想像するとおかしい。
「失礼いたします」と言えるくらいの時間的余裕と礼儀があれば、
まず足を閉じましょうよ、と言いたい。
なのに「ままで」なんである。身体ってときに気持ちをうらぎりますよね。

部屋になるまでの私を待っている 徳永政二
「部屋になる」私、「待っている」私。
ここにいる二人の私は身体と意識なんじゃないかと思います。
「部屋になるまで」をどう解釈するのかは読者しだい。
わたしは眠りにつくまでのうとうとするあいだの、
いま自分の足や腕がどんなかたちで何に触れててどこにあるのかわからないような、
あの、周りに同化してゆくような不思議な体感を思い出しました。

「おかじょうき」2月号より

そっと置くいずみたくとはつい知らず 田久保亜蘭
いずみたく!!
もう何十年も口にしたり耳にしたりすることがなかった固有名詞を
こんな形で提示されて、それだけで圧倒されました。
いずみたく、いず、みたく、い、ずみたく、いずみた、く……。←こわれた

そっと背中を押してあげます(崖) 松木秀
ブラックです。
(崖)はBY崖 という意味ですから、
もう、真っ黒です、崖。
でもすき。
いいひとばっかりの川柳だったらおもしろくないでしょう?

セーターを羽織ると沼が寄ってくる 小野五郎
カーディガンじゃないですよね。セーターですよね。と確認したくなります。
セーターを羽織るとは、もしかしたらあの、
両袖を首の下のほうで結ぶギョーカイ巻きでしょうか。
トレンディドラマの石田純一みたいな。
いや、そりゃー確かに沼しか寄ってこないわ、と思った次第。

母さんが初期化している雪野原 守田啓子
「母さん」と「雪野原」は情緒的とてもよく似合うと思います。
「初期化」と「雪野原」も意味的にとてもよく似合うと思います。
ところが、「母さんが初期化」で、情緒も意味も霧散してしまう。
そこにふわりと別の世界がたちあがるような、おもしろさがあります。

ルール上タスマニアデビルは通名で 月波与生
なんのルールなんだか。
でも、タスマニアという地名で、住居を特定されるかもしれず、
デビルという呼称から、あらぬ嫌疑をかけられないとも限らない。
通名はいたしかたないところかもしれません。
固有名詞のおもしろさをだれか徹底的に追及してくれないものかしら。

書置きにこすれと書いてある真昼 柳本々々
書置きですよ。
ただのメモじゃなくて。
「こすれ」って、どこを? なにを? なんで? と???でいっぱい。
重大なことが起こってるはずなのに、ぜんぜん重大そうにみえないところが怖い。
夜でも朝でもなく、真昼であるところが逆に怖い。
むかし、オウム真理教がテレビに出まくっていたとき、
へんなかぶりものをかぶって、へんな歌とへんなおどりで選挙運動してて、
あれがわたしめちゃくちゃ怖かったのを思い出しました。
一見、なんの危険もないようなものが一変するほど怖いものはないですよね。

というわけで、
遅くなった2月号からでした。

by nakahara-r | 2015-02-23 00:02 | 川柳

ドアがある骨にも岬にも

「テーマなんてない」10句を掲載していただきました。
作品くださいって言われていちばん困るのはいつもテーマ(というか題)だったりします。
来し方を思うと、一貫したテーマで書いたことって「WE ARE!」の9.11の作品群だけだったような気がします。
結社に所属していたときも、だらだら書いた句を数だけそろえて提出してました。
で、思い起こすのは無謀にも短歌の新人賞に応募したときのこと。
30首をまとめたわけですが、そのときの選考委員であったO氏にのちのち「フレームが弱いんだよねー」と言われました。
縦のちから(上から下に読み下したときの一首のちから)と横のちから(一首から次の一首に読み手を誘うちから)。
どちらの強度もたいせつ、と。
とても納得のできるアドバイスだったのでいまでも鮮明に覚えているわけですが、
川柳の場合っていうか、わたしの川柳の場合と言い直してもいいですが、発語する本体ってのが無数にいまして。
誰?から何?まで。
なんかこんなふうに書くと、上のほうから言葉が降りてくる的な誤解をうけるような気もしますが、
けして自動書記みたいな話ではなく、立ち位置がいつも揺らいだところからしか発語できないと言ったほうが近いかなと思います。

あれ?
なんの話だっけ?

ああ、そうそう。
だから「テーマなんてない」というふざけた題の言訳だったわけです。
ながっ。


いただいていた本たち。


「杜人」244号より

好き好き好きあなたへ送るずんだ餅 宮本めぐみ
「好き」とか素直に言えないわたしには驚きの一句です。
まあ、こんだけ言ってるわけだけど、「ずんだ餅」なんですね。
形状とか色とか、おまけに音とか、ぜんぜんロマンが感じられなくて、
いいのか、ずんだ餅で、とひとこと言ってあげたくなります。
しかも「送る」んですよ。
想像してみてください。「好きです」と書かれたカードといっしょに宅配でとどくずんだ餅。
こ、こわい。

岬から少し離れて無印良品 加藤久子
「杜人」は宮城県にあります。岬とあれば3.11と切り離して読むのがむつかしい。
だから「離れて」無印良品に囲まれて暮らしているという句なのかもしれません。
でも、初読にかんじたのは清潔感と風通しの良さでした。
岬には灯台があって、そこは広い外海につながる内陸の先端であるところ。
離れてはいるけれど少しであるところが、みさきという語感とともに明るいかんじをもたらしているんじゃないかと思います。

ずっとずっと歌ってきたの骨の口
おしゃべりを聞いているのよ骨の耳 広瀬ちえみ
口の骨、耳の骨ではなく「骨の口」であり「骨の耳」。
広瀬さんはまず「これは骨である」と認識したのだと思います。
で、じっと骨を見る。ああ、これは口の部分、耳の部分と部位の認識が一歩遅れてやってくる。
これは認識の発掘作業なのではないかと思ったのでした。

そういえばたしか目蓋はあったはず 須川柊子
あるんですよ、目蓋。だから見なくてもいいものにはちゃんと蓋ができるはずなんですけど。
蓋とじるのを忘れるんですよね、ひとって。

ゆだんしていたらどこでもドアが開く 佐藤みさ子
「どこでも/ドアが開く」なのか「どこでもドア/が開く」なのか。
どちらで読んでもおもしろいなあと思いました。


本日ここまで。

by nakahara-r | 2015-02-23 00:01 | 川柳

臍の奥だよ

ねじまきの日でした。
結果は追って月刊★ねじまきにUPされます。
今月の出席者は14名。


柳本々々さんがWEBマガジンアパートメントに「夢八夜」という掌編を連載されています。
「第一夜 マヨネーズの床」 は荻原裕幸さんの俳句が、
第二夜はなかはらの川柳がモチーフになっています。
弘前で朗読させていただいたのは、この「第二夜 みどりのひと」の改稿前の文章。改稿前のも大好きでしたが、こうして読んでみると確実に完成度あがってて、改めてすごいなあと。

「わかる」ということはほんとうにたいへんなことだと思います。
引き受けるのをとまどうくらいに。

柳本さんご自身のブログに「お知らせ」として説明文がありますが、
大大大好きな歌人、笹井宏之さんの短歌と似てると書いていただいていて、がさつなわたしがあんなに繊細な笹井さんと並べて語られるなんて想像もしてなくて、全国の笹井ファンの皆さまにごめんなさいと思いつつ、
同時にめちゃくちゃうれしかったことを告白します。
柳本さん、ありがとうございました。


なんか、言いたいことはいっぱいあるのですが、チョーうれしいので、
今夜はるんるん寝ます。


やっと更新したの自分のことばっかで、なんかすみません。



by nakahara-r | 2015-02-15 23:55 | 川柳

撫でられてタルタルソースになりました

タイトルは弘前の大会「撫でる」の入選句。

新春大会から2週間、ぼーっとした日々が続いておりました。
いや、年末に買い替えたばかりの新しいパソコンが急に起動しなくなったり、
父が転んだり、母が倒れたり、職場の新システムの使えなさのせいで残業が増えたり、
まあ、いろいろあったりはしましたが、いずれも大事には至らず……一月も終わります。
(この……の部分にある省略が川柳的飛躍というやつですね)


そういうわけで、ものすごく遅くなってしまいましたが、
「おかじょうき」1月号から

ゆうふれんしばらくべんとうはびすこ  月並与生
さいきん、ローソンで売ってるビスコのブルーベリー味というものにハマってます。
いや、それはおいといて。
よろめいている奥様にお弁当を作ってもらえず、ビスコ食べてます的な、
もうほとんど絶望的につまんない解釈をしてしまったわけですが。
「有夫恋」を知らないひとには謎という魅力が付加されるわけで。
知っている読者にはマイナスに作用するかもしれず、
知らない読者にはプラスに作用するかもしれない。
こんな両刃の剣をあえて(と思います)使われたところに注目しました。
いずれにしても「しばらくべんとうはびすこ」はこころ惹かれるフレーズです。

二等辺三角形のプリン体  土田雅子
プリン体って旨み成分のことらしいですが、顕微鏡でみると二等辺三角形なんでしょうか。
いや、それはない、ない。(と思う)
二等辺三角形というかたちを提示されたとたんに、プリン体ではなく、プリンを(あれは台形だけど)想像してしまう、というところにこの句の面白さがあるように思います。
それはランゲルハンス島と聞くと、南の島を想像してしまうのと同じですね。

カルピスの中のスピカのきらきらよ 松木秀
一読、アナグラムだよねと思い、アナグラムだとしたら余った「ル」はどこに行ったのかと思う。
カルピスといえばあの白地に青い小さな水玉です。
で、あの水玉のひとつにもしかしたらスピカが混じっているのかもしれない。
ルも散らばっているのかもしれない。ルルルルルってかんじできらきらと。
だってスピカって乙女だし。

あと二つアウトをとって店仕舞 三上玉夫
おもしろいです。
この「店仕舞」は、今日の、だと思います。だって早く閉めて帰りたい感がにじみ出てるから。
アウトが何を表すのかはおいといて、まだ1アウトなんですよね、実は。
「あと、ふたつ! あと、ふたつ!」とこころの中でシュプレヒコールしてるんでしょうね。
でも、そう唱和したとたんに敵チームにヒットが出るとか、ありがち。
そんなことまで想像させてくれる句はすてき。

ヒビ割れの三角定規 喪が明ける 守田啓子
モノを見つめているうちにふっと、スナップ写真のように過去の一場面が浮かぶことがあります。
で、見つめる対象として何を提示すれば、過去の一場面がより鮮明に読者に伝わるか、が勝負となる。
透明なプラスチックを白っぽく濁らせるヒビと、一見、とてもつながりそうにない喪明けの感覚を、映像の鮮明さでつなぐことに成功しているのではないかと思うのです。

北斎が空を泳いでいる しかし  むさし
これは楽しい絵。
北斎というと怪物的というか妖怪的なイメージがあって、空を泳ぐのも不思議ではないように思えます。
で、問題は「しかし」。
この「しかし」さっぱりわかりません。
でも、しかし、と言われたら、その先を考えてしまうのが読者のサガ。
なんか、そのサガをうまく逆手にとられてるような気がしないでもありませんが。
やっぱ、してやられてるのかな(笑)

真夜中に貰ってしまう正方形 柳本々々
正方形なんかもらっちゃうとちょっと困るっていうか、持て余すんですけど、
しかも真夜中に。
真夜中に貰うのなら、かくかくしてなくて、しかも正しくない、多少ゆがんだりしてるもののほうがありがたいような気がします。たとえば楕円形とか。
だから、「しまう」なんですね。お困りのご様子、よおくわかります。


柳本々々さんのブログ「あとがき全集。」で、東海柳壇をとりあげていただいています。


「次元の脱衣場としての東海柳壇」
かっこえー。
作品以外にも東海柳壇という「場」のはたらきについて言及していただいいて、とてもうれしかったです。
ありがとうございました。

柳本さんから真夜中にきらきらのスピカをいただきました。
そんな一月末日。


DかQ どこでもドアは一度きり 柳本々々




by nakahara-r | 2015-01-31 23:20 | 川柳

弘前に雪と天使が降りつもる

さっき書いた長い長い文章が四次元のかなたに消えました。
こういうとき、やたらへこみますが、
よおし、わかった。
そっちが(どっちだよ)そのつもりなら、もっと長いの書いてやる。
と思ってしまうのは、ただの負けず嫌いだから。
出かける前日に締切、帰ってきた翌々日に締切というハードな日々です。
わーい。←こわれた

と、前ふりはここまで。
行ってきました、弘前。
大雪でした(地元のひとびとは「こんなもんじゃない」とゆってましたが)

出かける前に、各方面から、
ひとりで電車乗れるのか、とか、
乗り換えのホームを間違わないか、とか、
切符なくさないか、とか、
あげくは転ばないかとかまで、いろいろご心配をおかけしましたが、
ちゃんと行って帰ってきましたよ。
わたしがほんき出せばこんなもんよ、
と鼻の穴を大きく膨らませている昨日、今日です。

八戸で「はやぶさ」に笹田かなえさんが乗ってくれました。
新青森で守田啓子さんと合流。
一路、弘前へ。
弘前はすごい雪。

だいたい、電車のドアも窓も凍っていて、
窓の外には林檎売り♪と歌いたくなるくらい氷の世界でした(古っ)。
ドア開くとき、ぱりぱりって氷をはがすような音がするし。
白くけむった窓に灰色の煙が下から吹き上がっていて、
あれはなに? と訊いたら 雪、なんですと。
雪を蹴立ててっていうのはこういうことなんだと思いました。
おー、まいにち、ふぶきふぶきこおりのせかいー♪

弘前に着いて雪の中をホテルまで歩きました。
歩道に山のように雪が積まれているのでやむなく車道を歩きます。
雪中行軍かよ、的な。

大人の背より高く雪が積まれているので、
わたしはてっきりその下に植栽があるのかとおもったら、
下にはなんもないの、まるごと雪、と笑われました。

ホテルの窓から見た景色。
白っぽいのは吹雪いているから。
パウダースノーですよー。さらっさらの。
コンテナの中身は林檎だろうかとか、思ったり。

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ピクトさんのいない非常口。
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ね。
すごいでしょ。
車道も白いんだけど、石膏みたいに固まってて、
町全体がスキー場みたい。
でもふつーに車は走ってる。
タクシーの運転手さんが鋭角をまがっても滑らないことにかんどー。
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モデルはかなえさん。(両手がかわゆし)
青森のことばはまだしも、
弘前のことば(しかも早口)は日本語とは思えなくて、
なにゆってるのか、まったくわからない。
フランス語かよ、と思いました。
かなえさんの同時通訳でやっと会話が成立する。
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翌日は大会当日。
盛会でした。
仰せつかった講演については割愛。
川柳は作品の質では他ジャンルに引けを取らないのに、
自己プロデュース能力は著しく欠ける。
もっとできることがあるのではないか、と思いつつ、朗読をしました。

川柳の大会における作品との出会いは、耳です。
目から入るテキストが存在しない。
耳で聴いて、一瞬でわかる。
結果、笑ったり、唸ったり、共感したり、驚愕したりする。

朗読のテキストはわたしの川柳をもとにした、
柳本々々さんの詩のような文章。
近々Webのどこかで発表されるはずのもの。
発表前であるにもかかわらず、
快く了承してくださった柳本さんに深く感謝いたします。

もうひとつ、
朗読のパートを笹田かなえさんにご協力いただきました。
舞台経験者だけにさすがに発声のしかたが違う。
ひとりで読むより深みが出たように思います。感謝。

あの場で朗読が受け入れられたのかどうかはわかりません。
単純に楽しんでいただけてたらうれしいですが、
反発や違和を感じられたのなら、それも望むところです。
無関心よりよほど。

ともあれ、毎月、毎年、同じような顔ぶれが集まり、
同じような作品が生まれ、同じようなひとが賞をとる。
どこの川柳大会もさほど変わりません。

変わらないことがいいと思う人がいて、
変わらないことに飽きている人がいて、
川柳への関わり方もさまざまではあるけれど。
波紋はときどきでも起きるべきだと思います。


大会が終わって「おかじょうき」の新年会に参加させてもらう。
で、でた!!
当然のようにお皿に乗る句箋。
おかじょうき名物の3分吟です。

選者に指名された2人が題を出す。
「夕」と「黒」それぞれ3句出し。
はい。の合図で3分。合計6句つくる。
もうね、考えてる時間なんかない。
ともかく句箋になにか字を書く。
書きながら考える。鉛筆が動く同じ速度で考える。

さすがにおかじょうきの人々は強い。
ばんばん入選しておりました。

わたしの句は
夕方を組み立てている鳥である
(でした? うろおぼえ)
黒鍵か潜水艦かわからない
(字画が多くて時間をとられる しまった!!と思うが遅い)

二句だけしか覚えていないです(笑)

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帰宅して、まりんと遊ぶ。
かなえさんのおじょうさんから、まりんへのプレゼント。
またたびボールです。
ものすごく気に入ったみたいで、
あそんでいるのか、ボールに遊ばれているのか。
動きが早すぎてピントがあいません。


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ついに、こんなことに。
あ、やーん。
どっちがボールなんだか。
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今日はここまで。
それでは原稿に戻ります。
しくしくしく。

by nakahara-r | 2015-01-20 23:42 | 川柳