ランとLANとRUNと、ら……

ねじまき帰りです。

本日の司会は凛ちゃんでした。
ときどき点入れたひとの名前まちがったりして、笑いを誘うところなんかとてもキュート。
出席者が多かったので時間配分とかたいへんだったと思うけど、
きっちり最後までいって時間ぴったりに終わったという、なあにがキンチョーしてるんだか。

ねじまきはひと月にいちどの、貴重な場。
毎回かんじることなんですが、作品のいわんとするところはいうに及ばず、
一句を形成する語の役割が作者の意図通りに機能しているかどうかを確認させてもらえる。
そういった信頼できる読み手がいてくれる、それはもう望外のしあわせであります。
ときに見透かされることも含めて。

結果は欠席選句が終わってからUPされますので、待ってね、どうぞ。


短歌や俳句とちがって川柳では本歌取りはほぼ不可能というようなことを、
さいきん出会ったひとにおはなしたばかりです。

ところが、です。
「おかじょうき」7月号にこんな句をみつけました。
なぜかわからないんですけど、むしょうに惹かれる一句でした。

数学教師よ、ラン!ラン!虚数ラン! 柳本々々

反射的にあたまに浮かんだのがこの歌。
チョー有名なこの歌が下敷きになっているのはあきらかです。

言葉ではない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ラン!   加藤治郎

加藤さんはご自身のブログWAKAで、!を「エコーテストで表示されるもの」と明かされています。
びっくりマークじゃなかったのか!!! です。
むずかしくてよくわからないんだけど、コンピュータ言語ってゆうことですよね。
ああ、だから「言葉ではない」のね、と(いや言葉なんだけど)思ったことなど思い出しました。
なにが言いたいのかというと、加藤さんの歌の「ラン!」は「LAN!」なんですね。「RUN!」ではなく。
では、柳本さんの句の「ラン!」はなんだろう。
そもそも「数学教師よ」とわざわざ読点付きでおだやかに呼びかけるわけなんですけど、そのあとのスピード感たるや、圧倒的です。
いてもたってもいられないほど焦る、数学教師。
わ、わ、わ、えと、えと、、、、わー!!! って走り出すかもしれない。

あ、わかった!
わたし、この句、すごく朗読したいです。
音にすることでなにかを伝えることができる句のような気がします。
朗読したくなる句、そこに惹かれたのかもしれません。

ちなみに虚数って i であらわすらしいんですが、! が逆立ちしたみたいでおもしろいですね。


by nakahara-r | 2015-08-22 20:00 | 川柳


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