よく振ってあなたに返す秋の海

タイトルは旧作です。
秋の海といえばトワエモア。
といってわかってくれるのは何歳ぐらいまでかしらん。


柳本々々さんのあとがき全集。
ビルがく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ をとりあげていただきました。
柳本さん、いつもほんとうにありがとうございます。

記事の中で「川柳でありながらも川柳にはなりきれず、短歌を志向しながらも短歌にもなりきれない〈はざま〉にうつろいつづける〈ことば〉としかいえないようななにかがあらわれてきます。」と、考察されていますが、このような視点で読んでいただいたのは、わたしが記憶する限り初めてではないかと思います。

記事に引用されていた、中良子編『災害の物語学』探して読んでみなければと思いました。災害の機会詠を書くことのむつかしさについて、ずっと考えていました。3.11のとき、わたしは「出来事の過剰」に押し流されて結局一句も書けなかった。書かなかったのではなく、書けなかった。書く/書かない、どちらを選ぶにせよ自覚的でありたいものです。


今月の「東海柳壇」。
コメントを書いたのは以下の5句。

段違い平行棒のような日々 西山和子

泡立ったままで閉店いたします 青砥和子

秋茄子の紺きっぱりと水はじく 中村まどか

障子貼る今日のわたしは印象派 安井紀代子

消しゴムがあるから何故か気が緩む 金沢市兵衛

「段違い平行棒」「泡立ったまま」「印象派」
喩の新鮮さが際立った作品が多くて楽しかったです。



その3です。

『やねうら #34』 <ダム湖には水がある>上井とまと × なかはられいこ(川柳作家)







by nakahara-r | 2014-10-09 23:55 | 川柳


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