2014年 05月 18日
パイプ椅子あつめてつくる無人島
ベランダのニオイバンマツリが咲きました。
毎年、確実に大きくなってます。
二色咲きにみえるけど、咲き始めは紫でじょじょに白くなっていく花。
めちゃくちゃいい香りがしてます。夜はことさら。
今日はねじまき句会の日でした。
そういえば、句会でも夜に匂う花の句でもりあがったりしました。アカシアとかニセアカシアとか。
なぜ、ねじまきの題は漢字一文字縛りなのか、と参加者のひとりから問われる。
題詠のメリット(?)は、ふだんの自分なら使わない言葉を無理に使うことで、火事場の馬鹿力みたいな作品が生まれる可能性があるところ。
ふだん、ぜったい使わない漢字ってけっこうあって、たとえばわたし、今日の題の「焦」は「焦る」じゃなくて「あせる」って書きます、たぶん。
そこをどうしても「焦る」にするにはどうするか、とふだん使わない筋肉を使う。で、自分でも思いがけない句が生まれたりすることがあるのです。
タイトルの「パイプ椅子」の句は「無い」とか「無し」でどうしてもうまくゆかず、だって、ふつうひらくもん、そこ。
で、「無人島」です。安易なほうにながれました、はい。負けた、と思います、はい。
でも、そのように悩むこともべんきょーかなと思ったりもします。
ひさしぶりに「東海柳壇」から
おかあさまわたしのしっぽふまないで 長谷川維乃理
桜餅葉も食べる派とはがす派と 桟敷格喬
あなたには春が少々たりません 小林英昭
メイドイン両親ですと胸を張る 小木曽祐子
高圧線五線譜にして日が沈む 金沢市兵衛
かつて<開脚の踵にあたるお母さま>と書き、
黄身つぶす派という句を書いたわたしには、
おかあさまの句と、桜餅の句はとても他人とは思えません(笑)。
はじめて出会う川柳がこんなだったら、自分もやってみたいな、と思ってくれるひとがいないかしら。
という野望をひそかに抱いているのです。
コメントを書けなかったけれど
あおぞらをいちまい食べに散歩する 中村まどか
という句もありました。
風通しが良くて、気持ちのいい句ですね。
こんなこと言うひとといっしょに散歩したくなりませんか。
黙っててもきもち通じるよ、きっと。
*
さいごにきょうのまりんです。
さいきん、じゃれ方が凶暴になってきた、まりん。
句会でいちにちお留守番してたので、じゃれる、じゃれる。
抗議してる?
にゃんだ、これ。
あ。パンチするやつだー。と、気づいた瞬間、ものすごいスピードでパンチしたり、とびかかったり、動きがはやすぎて写すの、むり。