杜人も垂人も人だから、SO

いただきものがたまっていたので、
ただいま不義理の整理整頓をしております。


「杜人」241号より

指先をともしておりる鍵盤や 広瀬ちえみ
風化する私の胸の喫水線  山河舞句
どの家の窓もマスクを付けましょう  佐藤みさ子
芹なずな郵便局が混んでいる 加藤久子
貧乏ゆすりの評論家ですわたし  野沢省悟
街へ出る時々キティちゃんになる  都築裕孝
階段はおそらく風でできている  同
かぎ括弧外すとただの水になる 同

今回、たくさん惹かれた都築さんの作品はみんな句会のもの。
あいかわらず、杜人の句会作品はおもしろい。


「垂人」22号より

垂人は俳句、川柳が混在する誌。
でも、いいなあと思う作品は俳句だろうと川柳だろうと、カンケーないね。

花揺れる出たり入ったりするこころ  広瀬ちえみ
ぶつかつて痛かったねえ如月は  中西ひろ美
十二月八日覗けば工事中  板間恒子
胃や腸や骨の中にも春の月 高橋かづき
いま君はどこらあたりにいるの雪  佐藤榮市
魔がさして咲いてしまった桃の花  大沢然


鈴木純一さんの「こんな句をみた。」で始まる句評がめっちゃおもしろい。
ハンパないくらいの知識量をバックボーンに、
洒脱なしゃべり言葉で書かれていて、わかりやすくてかっこいい。
すっかりファンになってしまった。

あと、女性から見た、渡辺隆夫評が、
中西ひろ美さんによって書かれてました。
ほとんどラブレターです。
満足。


「SO」Vol.005より

窓枠を抱えて父は出て行った 八上桐子
真夜中の窓まばたきの音たてる 妹尾凛
おにぎりは少し湿って握られる 石川街子
ひと雨ごとに釘の頭が浮いてくる 内田真理子


まず自分たちが楽しむ、ということはだいじなことだと思う。
モチベーション、これからも維持し続けてほしいと思う、せつに。
by nakahara-r | 2014-05-06 17:35 | 川柳


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