ねじまき2月句会

ねじまき句会@2月

ちょっと風邪気味で電車に乗る気力がなかったので車で出かける。
高速をつかって一時間弱、時間を読みちがえた。
句会開始までまだ40分もある。

風が強いけど日差しは春だ。
ベンチでゆっくりしようと、公園を抜ける。
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鳩が一羽舞い降りた。
木の影が網みたいだ。
おまえはすでに包囲されている。
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と、みるみる増殖する。
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うひゃー。ついてくるよー。
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まばたきの数だけ鳩がいる上野/れいこ

句会では1時から6時までみっちり意見交換した。
2月句会の結果については、後日。




先回のねじまき12月句会、なかはらのお気に入りをご紹介。

足の裏だけが知ってる地図がある/米山明日歌
日本地図であれ、世界地図であれ、地図を見るのが好きだ。
知らない名前のついた知らない町。
軒がひしめく狭い路地や、町外れに立っているかもしれない一本の美しい木。
地図はわたしの「どこでもドア」なんである。
米山さんのこの句は「足の裏」であるところが眼目。
道路のでこぼこや、湿った砂を踏んだときの感触が、温度や匂いとともに鮮やかによみがえる。


湯豆腐の大和魂らしきもの/瀧村小奈生
これはもう、ぜったいに木綿だよね。
湯豆腐に大和魂を感じたところもそうとうへんだけど(ほめてます)
それよりなにより「らしき」である。
「湯豆腐の大和魂」と決め付けられたら反発したくなるのがにんげんの悲しいサガである。
そのサガをよおく知っているのが瀧村小奈生という書き手。
で、「らしき」で脱力するわけですよ、
作者自身が感じる「ん?ほんとに大和魂なのか、それ?」を低反発枕のようにするために。
まあ、本人はたぶんそんな計算してなくて天然なんですけどね(重ねてほめてます)


そして題詠「園」から、とどめの一句。

熱川バナナワニ園ワニワニ/二村鉄子

なんじゃ、そりゃあ。

助詞も副詞も助動詞もなんにもない。
名詞だけで立ってる句。
「の」ぐらい入れろよ、と思って「熱川バナナワニ園のワニワニ」としてみたら、
あーら、ふしぎ。説明になっちゃって「なんじゃ、そりゃあ」という気が失せる。
わにえんわにわにという音のかわいらしさも激減する。
ぜんっぜんおもしろくない。
むかし「熱川バナナワニ園」に行ったことのあるわたしは断言する。
あそこのワニたちは「ワニワニ」というかんじでのどかーに重なったりしてるんである。
二村鉄子という書き手はおそろしい。
by nakahara-r | 2014-02-16 21:39 | 川柳


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