ひとさらい

笹井宏之歌集『ひとさらい』から個人的に大好きな作品をご紹介。
絞り込むのがむつかしいほど惹かれる歌が多いのですが、むりやり絞りました。


えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい

からすうりみたいな歌をうたうから すごい色になるまで、うたうから

この森で軍手を売って暮らしたい 間違えて図書館を建てたい

拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません

それは世界中のデッキチェアがたたまれてしまうほどのあかるさでした

両親が出会ったという群青の平均台でおやすみなさい

一生に一度ひらくという窓のむこう あなたは靴をそろえる

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす

晩年のあなたに窓をとりつけて日が暮れるまで磨いていたい

あまえびの手をむしるとき左胸ふかくでダムの決壊がある

胃の中でくだもの死んでしまったら、人ってときに墓なんですね

運河へとわたしのえびが脱皮する いろんなひとを傷つけました




26歳の若さで夭折された笹井さんの、今日は命日です。
Twitterには歌人さんたちや笹井ファンの人たちが持ち寄った笹井さんの短歌がぞくぞくと流れております。
悼みは悼みとして、わたしのなかにも確実にあるけれど、
あんまり神格化?(ってゆうのはオーバーだけど)されてほしくはないなあと、思ったりもします。
紹介しきれなかったけど、おちゃめな短歌もいっぱいあります。
もっと読みたいひとはこちらで買えます。



歌人の村上きわみさんとコラボしていたきりんの脱臼にゲストで書いていただいた笹井さんの短文もご紹介しておきますね。

おまけに目次も
ずいぶんむかしのことになりました。なにかしたくてたまらなかったあのころ。
なつかしいです。
初見のかたにお読みいただければさいわいです。




というわけで、新しいパソコンつながりました。
メールの送受信ももんだいありません。
サポートセンターのおにいさんに感謝。
by nakahara-r | 2014-01-24 16:16 | 短歌


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