降ってくるもの

ひとり静さんから第二句集『海の鳥・空の魚Ⅱ』を拝受。
あとがきによれば第一句集から5年目の出版であるらしい。
短詩型の作家としては理想的なタイミングだと思う。


さくら散るわたしの水を動かして

ふあふあと咲いているのはおばあさん

やれるだけやってみますと薬包紙

この次はあなたをちゃんと組み立てる



強烈な自己主張がないので読みやすく、疲れない。
ここにひいた作品はその中でも主張しているほう。
ひらがな率が高いこともあって、全体的にやわらかく淡い印象の作品が多い。


降ってくるものにはふっとさしだす手

世界と関わるときの作者の姿勢として象徴的な句である。
やわらかくて淡いという印象はこの姿勢からくるのかもしれない。
さしだした手をさて、どうするのか、今後の作品を楽しみにしたい。
by nakahara-r | 2013-05-18 22:20 | 川柳


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