雪が降る

待ち受けを開く遠くで雪が降る/ながたまみ

ねえ、きみを雪がつつんだその夜に国境を鯱はこえただろうか/正岡豊『四月の魚』


と並べるとまるで相聞のようにみえる。
ながたまみの句は、2月のねじまき句会提出句。

ふいにどこか遠くの町並みやそこに暮らすひと(未知であれ既知であれ)が脳裏をよぎることがある。
日常のなにげないひとコマにふっと滑り込む、不意打ちの懐かしさのようなもの。
ケータイの待受画像が像を結ぶまでのほんのいっとき、
ひとひらの雪のように記憶のどこかからこぼれてくる映像は、
だれもがどこかのだれかと時空を超えてつながっているような気にさせてくれる。
by nakahara-r | 2013-03-23 06:54 | 川柳


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