2012年 07月 15日
ねじ、まいてきました
ねじまき句会の日。
暑い。
地下鉄は満員。
おそるべき君等の乳房夏来る/西東三鬼
という俳句がしぜんに口をついて出てくるような状況である。
岐阜のような地方都市(つか、いなか?)に住んでいると、知らないひととここまで密着する機会はほとんどない。
ああ、わたしはもはや人口10万人程度のところにしか住めないからだになってしまったわ。と思いつつ、
香水の匂いにむせそうになりながら、苦行のような数分をなんとかやりすごし、東別院で降りる。
いつものように句会は進み、
いつもよりすこし早い時間に終わる。
ただいま欠席選句中につき、提出句はのちほど「月刊★ねじまき」のブログにUPします。
早めに終わった句会のあと、いつもの「コメダ」で、とある企画について密談をする。
*
歌人の荻原裕幸さんから『イリプス』という現代詩の本をいただく。
現代詩オンチのわたしには掲載作品のよさがわからない。
いいなと思うフレーズは随所に散見される。
しかし、一編をとおして最後までなかなかたどりつけず、しばしとほうにくれる。
これは詩人の側のもんだいではなく、単に読者であるわたしのもんだいだ。
きちんと読めたのは荻原さんの川柳50句。すべて「ねじまき句会」の場に提出された作品である。
(荻原さんは「川柳」とはっきり伝えられたらしいが、なぜか「俳句」とカテゴライズされている)
「詩」ということばに出会うたび、尾崎翠の『第七官界彷徨』が脳裏をよぎる。
あれは小説だけど、わたしの中では尾崎翠の小説はすべて詩なのだ。
『こほろぎ嬢』も『地下室アントンの一夜』も。
いや、あれは少女マンガだろうという声もきこえてきそうだが、わたしは大島弓子も萩尾望都も、絵で詩を描いてるのだと勝手に思ってるのである。
箸置きを一度も見ずに死んでゆく/荻原裕幸
あれは蛇これはウクレレそれは雲/同
大根に耐えられなくて雪になる/同
ひらがなのかみさまといてふたりきり/同
いちのみや雲を踏んだらえちおぴあ/同
名鉄のさみしい赤をおもいだす/同
いったいぜんたいどこが俳句なんだよ(笑)
暑い。
地下鉄は満員。
おそるべき君等の乳房夏来る/西東三鬼
という俳句がしぜんに口をついて出てくるような状況である。
岐阜のような地方都市(つか、いなか?)に住んでいると、知らないひととここまで密着する機会はほとんどない。
ああ、わたしはもはや人口10万人程度のところにしか住めないからだになってしまったわ。と思いつつ、
香水の匂いにむせそうになりながら、苦行のような数分をなんとかやりすごし、東別院で降りる。
いつものように句会は進み、
いつもよりすこし早い時間に終わる。
ただいま欠席選句中につき、提出句はのちほど「月刊★ねじまき」のブログにUPします。
早めに終わった句会のあと、いつもの「コメダ」で、とある企画について密談をする。
*
歌人の荻原裕幸さんから『イリプス』という現代詩の本をいただく。
現代詩オンチのわたしには掲載作品のよさがわからない。
いいなと思うフレーズは随所に散見される。
しかし、一編をとおして最後までなかなかたどりつけず、しばしとほうにくれる。
これは詩人の側のもんだいではなく、単に読者であるわたしのもんだいだ。
きちんと読めたのは荻原さんの川柳50句。すべて「ねじまき句会」の場に提出された作品である。
(荻原さんは「川柳」とはっきり伝えられたらしいが、なぜか「俳句」とカテゴライズされている)
「詩」ということばに出会うたび、尾崎翠の『第七官界彷徨』が脳裏をよぎる。
あれは小説だけど、わたしの中では尾崎翠の小説はすべて詩なのだ。
『こほろぎ嬢』も『地下室アントンの一夜』も。
いや、あれは少女マンガだろうという声もきこえてきそうだが、わたしは大島弓子も萩尾望都も、絵で詩を描いてるのだと勝手に思ってるのである。
箸置きを一度も見ずに死んでゆく/荻原裕幸
あれは蛇これはウクレレそれは雲/同
大根に耐えられなくて雪になる/同
ひらがなのかみさまといてふたりきり/同
いちのみや雲を踏んだらえちおぴあ/同
名鉄のさみしい赤をおもいだす/同
いったいぜんたいどこが俳句なんだよ(笑)
by nakahara-r
| 2012-07-15 22:42
| 川柳