川柳ステーション2012(当日)

ありえない話はさておき、当日である。

川柳ステーションのトークテーマは「理系川柳と文系川柳」である。
そんな分類いままでしたことねーよ。という内心の声をむりやりねじ伏せ、でっちあげた(おいおい)のが以下のレジュメ。(らしき)とか(便宜上)とか、言い訳臭がぷんぷんしますね(笑)
提出句は「おかじょうき」の杉野十佐一賞の選者中心にあげた。提出句は自説を補強するため恣意的に選んでますが、なにか?



理系川柳らしき作品と、文系川柳らしき作品(便宜上)

A 理系川柳の特質

・ 方程式があるようにみえる
・ 化学反応を起こす
・ 世界観をゆるがすちからがある

B 文系川柳の特質

・ 背景にドラマがあるようにみえる
・ 映像を想像しやすい
・ 情感をゆさぶるちからがある

A 産声ですか秋の木曽川ですか/石田柊馬
B ドラえもんの青を探しにゆきませんか

A 軍艦の変なところが濡 れている/石部明
B 夕暮れの寺院のように貼る切手

A たいていのことはバナナでけりがつく/丸山進
B 生きてればティッシュをくれる人がいる

A 念のためフランス人形差し上げる/樋口由紀子
B 永遠に母と並んでジャムを煮る

A 晴れた日のこっぱみじんの黄色です/広瀬ちえみ
B オネショしたことなどみんな卵とじ


瀧村小奈生さんは書き手によって理系的、文系的とわかれるわけではなく、作品によってわかれるような気がするということをゆってた。瀧村さんとは似たような捉え方をしているという感触をもったが、矢本大雪さんは右脳と左脳のはなしから、理性でわからせるのが文系、感性で感じるのが理系だと分類されていて、そこまでは納得がいくものだったのだが、例に揚げられた作品の振り分け方が、わたしにはちと納得がゆかず、ほーと思いましたことです。これは「わからせる」と「感じさせる」という部分の捉えかたの違いではなかろうかと思う。
MCのSinくんに、コンセンサスがとれないまま話をすすめていいのかと質問をしたところ、「こうなるのは想定内です」と言われた。なかなかやるな、Sin。
ほとんどレジュメに書いたことを補足しただけだけど、作句の際のそれぞれのデメリットとしてA群の作品は類型を生みやすいがへたにマネすると危険。B群の作品はインパクトに欠ける分、見逃されやすい。というようなことをゆった。

詳細はおかじょうき誌上で発表されるので、興味のある方はどうぞ。
 




大会が始まるまで時間があったので、こなおちゃんと青森市内を探検した。
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往来のすごく目立つところにライラックの木が数本あった。今を盛りと咲いている。あんなにたわわのライラックを見たのははじめてだった。わっさわっさ揺れてるんだもん。東海あたりのはもっとうんとしょぼい(ような気がする)ある程度の寒さが必要な花なのかもしれない。
ひんやりとつめたい持ち重りのする房に顔をうずめて匂いをかぐ。
清潔で高貴で凛とした香りがして、なんだかしらないが負けた感がした。いや、けして勝とうなんて思ってもいないんだけどさ、なんかくやしい気のする香りだった。ああ、そだそだ。紫の(限定かよ)ヒヤシンスの香りに似てる。
それにしても青森は北国なんだといまさらながら思う。東海地方より一ヶ月以上は花々が遅い。


海と思われる方向にぶらぶら歩いてゆくと青い海の公園に出た。
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赤い糸の像というのを見つける。太宰とその弟との会話に出てくる、あの赤い糸のお話を像にしたものである。
当初は赤かったと思われる茶色のリボンが男の子と女の子のくるぶしをがんじがらめにしている。
なおちゃんが「むすばれてるんじゃなくて束縛されてるみたい」という。まさに。

海がきらきら輝いてうつくしい日だった。
手のとどくところに北海道がある。
by nakahara-r | 2012-06-02 10:29 | 川柳


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