ひらがなを覚えはじめたころの赤

ドライブ日和。
行こうとおもえばすぐ行けるところに、根尾谷断層がある。
わたしは根尾川の下流にあるごくごくちいさな田舎町でうまれたので、
根尾谷近辺はすでにじゅうぶん、故郷なのだ。
たしか小学生のころ遠足かなんかで一度行ったことがあったはずだけど、
そんなことはもう霧の彼方のまた彼方である。

思いついたときに行かないとまた行きそびれる、
ということでくるまを走らせた。


15分くらい走ったところであまりにもあまりな赤にでくわし、おもわず停車。

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岐阜は川の多い町だ。
堤防沿いにずーっと赤が続く。
えんえんと。

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そして、これが約120年前の濃尾地震でできた断層。
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地元のひとによると上下に6メートル以上、横に4メートル以上、地層がずれたのだとか。
死者7000人、負傷者1万7000人。
内陸で発生した直下型地震では、いまもって観測史上最大の地震であるらしい。

被害者の碑に手を合わせ、
石碑の裏に刻まれた氏名をひとりづつ黙読してみる。
人口もいまよりずっと少なかっただろうし、
木造家屋ばっかしだったろうし、
情報も無いに等しかったろうし、
想像すればするほどやりきれない気になる。

およそ100年から150年ごとの周期で起きるといわれる地下の活動。
ひとごとではないぞ、と
さっきの彼岸花の赤がまぶたの裏をちらちらした。
by nakahara-r | 2011-10-02 21:15 | フォト日記


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