「あ」と言ってみて。次はなにいろの空?

短歌:村上きわみ
文:なかはられいこ


まずここにできるだけ美しいまるを描いてみせて。たぶん、そこから。  村上きわみ



sinya-t@ginga-net.ne.jp wrote:

> ルービックキューブの赤がどうしても揃わないんだ。
> 結局そういうこと。
> ぼくがきみに干渉できるとしたら、そこまでなんだ。

そうかもしれないね。
結局そういうことなのかもしれない。
たぶんあなたはわたしの言う「正しさ」を取りちがえてる。

今日の空は底抜けに青いです。
入道雲がもくもく出てて、ひまわりが元気に顔を上げてて、
蝉がうるさいくらい鳴いていました。
スイカを買ったよ。
これで手花火があればカンペキに正しい日本の夏です。

> きみが何を言いたいのかわかっているつもり。

「蝶の舌」という映画を観ました。
あの少年はすこしあなたに似ています。
生まれて初めて「哀切」という感情に出逢って、
ほとんど困惑しているかのような表情とか、ね。

いつか首長竜を描いてくれたことがあったでしょう?
どう見てもキリンだよ、ってみんなにからかわれたよね。
でもわたしにはたしかに首長竜に見えました。
というより「これこそ正しい首長竜だ」と思った。

> あ、そうそう。クラゲを飼いはじめたよ。
> 部屋の照明を落とすと青白く発光する。
> きれいだよ。

自分に見えているものと、
他のひとに見えているものがちがうかもしれないって、
うたがったこと、いちどもない?
わたしはしょっちゅう、うたがってます。

だけど、
あなたの見ているクラゲとわたしの見るクラゲは、
きっと同じ形をしていて同じ色をしている。
できればあなたの目を借りて確かめてみたい気もするけど、
確かめなくてもわかってるような気もしています。

akane@harunire.ne.jp




「あ」と言ってみて。次はなにいろの空?   なかはられいこ
by nakahara-r | 2003-07-12 11:09 | きりんの脱臼(短編)


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