2003年 07月 12日
「あ」と言ってみて。次はなにいろの空?
文:なかはられいこ
まずここにできるだけ美しいまるを描いてみせて。たぶん、そこから。 村上きわみ
sinya-t@ginga-net.ne.jp wrote:
> ルービックキューブの赤がどうしても揃わないんだ。
> 結局そういうこと。
> ぼくがきみに干渉できるとしたら、そこまでなんだ。
そうかもしれないね。
結局そういうことなのかもしれない。
たぶんあなたはわたしの言う「正しさ」を取りちがえてる。
今日の空は底抜けに青いです。
入道雲がもくもく出てて、ひまわりが元気に顔を上げてて、
蝉がうるさいくらい鳴いていました。
スイカを買ったよ。
これで手花火があればカンペキに正しい日本の夏です。
> きみが何を言いたいのかわかっているつもり。
「蝶の舌」という映画を観ました。
あの少年はすこしあなたに似ています。
生まれて初めて「哀切」という感情に出逢って、
ほとんど困惑しているかのような表情とか、ね。
いつか首長竜を描いてくれたことがあったでしょう?
どう見てもキリンだよ、ってみんなにからかわれたよね。
でもわたしにはたしかに首長竜に見えました。
というより「これこそ正しい首長竜だ」と思った。
> あ、そうそう。クラゲを飼いはじめたよ。
> 部屋の照明を落とすと青白く発光する。
> きれいだよ。
自分に見えているものと、
他のひとに見えているものがちがうかもしれないって、
うたがったこと、いちどもない?
わたしはしょっちゅう、うたがってます。
だけど、
あなたの見ているクラゲとわたしの見るクラゲは、
きっと同じ形をしていて同じ色をしている。
できればあなたの目を借りて確かめてみたい気もするけど、
確かめなくてもわかってるような気もしています。
akane@harunire.ne.jp
「あ」と言ってみて。次はなにいろの空? なかはられいこ